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2020年6月度 時価発表

月次報告会で報告した内容を公表します

· 時価発表,ワイン投資

日本時間の本日2020年7月12日(日)10時〜11時にて、Zoomで毎月恒例の月次報告会を実施しました。主に以下の内容について報告をさせていただきました。

  • 我々のビジネスの進展
  • 高級ワイン市場の状況
  • 2020年6月末の時価発表
  • 共同買い付けの状況について

ここでは、2020年6月末の時価発表について、ブログ形式でご報告させていただきたいと思います。早速、時価の状況です。

ベータ版セラーには26銘柄、174本のワインが含まれていて、合計3,000,000円を300口に分割し、オーナー様に共同保有いただくスキームになっています。

セラーの対象となっているワインは設定時(2020年3月〜4月で買い付け進める)でGBP21,337でした。それがこの6月末時点で、GBP22,142と、GBPベースで+3.8%となっています。大きく貢献しているのはブルゴーニュ+7.4%とイタリア+8.3%です。それぞれ、地域ごとに銘柄にブレークダウンしてみていきたいと思います。(四捨五入の関係で合計に多少のズレが生じています。)

やはり高級ワインといったら、やはり「ボルドー」。伝統的ではありますが、これらを対象から外すわけにはいきません。そこでまず、「ボルドー」を知る基礎となるメドック格付けについて再度、触れさせていただきます。

ボルドーにもワインを作るシャトーが多くなってきて、厳格に整理をした方が良い、格付けをしよう!ということで1855年にナポレオン3世の要請によってシャトーが格付けされました。

 

1855年以降、この150年以上で改定があったのは1973年に一度だけ!ここで、シャトー・ムートン・ロスチャイルドが2級から1級になったという事実もあります。

 

この表だけを見ると、2〜5級を聞くとランクが低いの?と思ってしまうかもしれませんが、無数にあるワイナリーのうち、格付けをされた61個の素晴らしいワイナリーです。

その中でもToreviamが対象に入れているのは、1級シャトーである5大シャトーからはシャトー・ラフィット・ロスチャイルド2018、そして2級〜5級の56シャトーのうち、特に品質が高く、5大シャトー迫ると言われる「スーパーセカンド」と呼ばれる銘柄を中心に選定をしています。それでは銘柄ごとにみていきたいと思います。以降、全て設定時→2020年6月末の時価(Source: Liv-Ex)(GBP)です。ちなみに設定時の価格には、購入諸費用が含まれています。

では早速、ボルドーから見ていきましょう。

まず、組入銘柄は左から以下の通りです。

  • シャトー・ラフィット・ロスチャイルド2018
  • ローザン・セグラ2016
  • カロン・セギュール2016
  • コス・デストゥネル2016
  • シャトー・モンローズ 2010
  • ピション・バロン2015
  • ポンテ・カネ2016

なぜこの銘柄を選んだかというと、5大シャトーは言うまでもなく素晴らしい最高品質のワインなのですが、「ワイン投資」という観点では「ワインと言ったら5大シャトー」と著名になりすぎていて、経済環境に左右されやすい性質を持っています。

実際に、5大シャトーは2008-2010年頃に中国経済の急激な発展によって加熱したワイン投資(投機?)に巻き込まれ、激しい価格の乱高下を経験していますが、「スーパーセカンド」についてはその本当の実力を見抜いた方が中心に購入していたことから、着々と価値が上昇していました(詳細はこちらの記事)。そのため、5大シャトーは1銘柄、そしてあとは「スーパーセカンド」を中心とした銘柄を選定しています。さらに、ワインの寿命は20-50年と言われているので比較的、若めのヴィンテージで良い年のものを選定しています。

大きな傾向として、プリムール2019がCOVID19の影響で20-30%ディスカウントで販売に出されたことから(詳細はこちらの記事)、特に5大シャトーで2009, 2010などの偉大なヴィンテージと言われるものは若干の影響を受けて値下がりしていますが、それ以外のヴィンテージは様子見という状況です。5大シャトーのシャトー・ラフィット2018は様子見ということもあり、横ばい。

他の銘柄についてはスーパーセカンドの筆頭と言われる「シャトー・モンローズ2010」、「愛のワイン」と呼ばれハートマークがキュートな「カロン・セギュール2016」が大きく値上がりしています。

次にブルゴーニュ。ブルゴーニュといえばロマネ・コンティで有名なDRC社のワインを銘柄に組み込みたかったのですが、金額が高額であることから今回のベータ版セラーでは地域バランスを考慮して組み入れていません。組入銘柄については左から以下の通りです。

  • ドメーヌ・デ・ランブレイ2017
  • クロ・ド・タール2014
  • ボノー・デュ・マルトレイ 2011

特に真ん中の「クロ・ド・タール2014 」一番右の「ボノー・デュ・マルトレイ2011」で大きく上昇しています。DRCなどの華やかな(つまり誰もが真っ先に狙うような銘柄)については、景気に左右されやすいのですが、基本的に玄人好みの着実な銘柄についてはCOVID19のような時期でも着々と上昇してくのが高級ワインです。

ブルゴーニュの細分化されたドメーヌにおける希少性を考慮し、良い時期に適切なヴィンテージを組み入れることができたため上記の組入銘柄は全て上昇となりました。

組入銘柄は左からテタンジェ2006、ドン・ペリニヨン2008、クリュッグ2006、ボランジェ2008。

シャンパーニュは大きな傾向として、8年間ほどはシャンパン生産者で熟成させ、やっと市場にリリースします。そのため、8〜12年間程度は市場にも在庫が残っていたり、購入した方々も「まだ保有しておこう」「お祝い事のために取っておこう」と値動きがしにくい状態が続きます。

ただ、やはり人間。節目節目のお祝いごとなどでシャンパーニュを開けてしまうので、12年後くらいからだんだんと市場の本数が減少してきて、価格がジワジワと上がってきます。過去のデータでは20年後に価格が倍程度になることが期待されています。

上記の結果になっていますが、今後の推移が楽しみです。

そしてイタリア。組入銘柄は左から以下の6種類。

  • ティニャネロ2016
  • ソライア2016
  • トゥア・リタ レディガフィ2017
  • サッシカイア2017
  • ダル・フォルノ・ロマーノ アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ2012
  • オルネライア2016

全体として大幅上昇。特に右から2番目のダル・フォルノ・ロマーノ アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ2012。これは、干しぶどうから作られるイタリア:ヴェネト州の「アマローネ」というワインで、「アマローネの神」と呼ばれるダル・フォルノ・ロマーノ氏が手掛ける激レアワインなのですが、良い価格で調達することができたことと市場で注目を浴びてきていることから大幅上昇です。

あとは一般的なことになりますが、米国 vs EUの米国に対するデジタル課税から派生した、EU商品に対する25%課税:これによって米国で、フランスワインは25%の関税がかかってしまうことになったのですが、シャンパーニュとイタリアワインだけは対象外になったことでより一層、イタリアワインが注目されるようになったことによること(シャンパーニュも)と、「スーパータスカン」(イタリア伝統にとらわれない生産方法でできた革新的なワイン)を中心としたイタリアワインが高級ワインとしてもより注目が高まってきていることが事実としてあります。

 

その「スーパータスカン」の代表銘柄である3大スーパータスカンはしっかりとセラーに含まれています。ソライア2016、オルネライア2016も大きく上昇、一方、サッシカイア2017は横ばいという状況でした。サッシカイア2017はリリースされて間もないことからまだ値動きが少ない状況ということはあります。

そしてローヌ。他の地域と比べて銘柄ごとの金額を小さめにして組み入れています。これは、華やかすぎる銘柄を入れて大きく景気に左右されることを避けて、着々と時価が上がっていくのを狙っているためです。結果、合計で+2.3%となっています。組入銘柄は以下の通りです。

  • クロ・デ・パプ2017
  • シャトー・ド・ボーカステル2016
  • ポール・ジャブレ・エネ エルミタージュ・ラ・チャペル2017
  • コート・ロティ シャトー・ダンピュイ2015
  • ビュー・テレグラフ2016

スペインはベガ・シシリア ウニコ2010のみ。これは購入諸費用を考慮すると購入時の価格から2020年の6月末までの時価はほとんど変化していません。購入諸費用の分がマイナスになってしまっています。

これは、ベガ・シシリア ウニコ については10年間シャトーで寝かして今、市場に出始めたのが2010なので、現在は様子見といった状況から価格が動いていないものと思われます。同じく良いヴィンテージである昔の1999ヴィンテージなどを見ると、着々と価格上昇の実績もあることから、2010についても今後を期待したいものです。

余談ですが、紫色の○印を付けたワインについては、ENOTECAさんの丸の内店(有楽町・日比谷が最寄り)でコラバンを用いてグラスで味わうことができます。詳細はこちら

私自身も、ブルゴーニュのボノー・デュ・マルトレイの2009を味わってしまいました(50mlで3,500円)。自分の「保有」するワインを実際に楽しめてしまうのは非常に貴重な体験です。

 

まずは見てみる。色も超濃厚、そして普通の白よりも粘性が強い!そして、グラスを回して香るだけでも「これは普通の白ワインとは全然違う」と感じることができ、口にしてみるとその濃厚さはまさに「偉大な白」という表現を体験することができます。

 

軽く飲んでサッと出ることも出来る感じなので、お勧めです。

以上が2020年6月末時点でのベータ版セラーの時価発表になります。

本来であれば、1口辺りの価格についてもこの時価と連動するのですが、現在はβ版運用ということもあって、10,000円での販売を継続したいと思います。

そして、β版セラーに含まれている上記の26銘柄のワインについて、あのワイン著名人(後日、正式にリリース予定)の方が解説したワインブックを、オーナー様にお配りします。(こちらの画像は表紙のサンプルです)

サンプルを現在のオーナー様にお配りしたところ、好評の声をいただいております。ご興味をお持ちいただいた方は是非、一緒にこの高級ワインを共同保有してみませんか。

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