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なぜロンドンにワイン市場が?

歴史的背景から説明

· ワイン投資

ファインワインの生産地といえば・・・

なんといっても、やはりフランスですね。ボルドー、ブルゴーニュ、シャンパーニュ・・・と著名な銘醸地がありますね。

では、世界的にファインワイン 市場として有名なのは??

そう、実はロンドンなのです。ここには少し、歴史的背景があるようです。

歴史的背景

  • ボルドー地域が含まれるアキテーヌ公国の公爵夫人アリエノールが、後の英国王ヘンリー2世と1152年に結婚し、アキテーヌ地方が英国領になりました。
  • ボルドーはそもそも、水のほとり「au bord de l'eau」という古語からきているようで、ガロンヌ川、ジロンド川を通じて貿易という観点でも重要な港の役割を果たしていたようです。
  • このような地理的背景もあり、ボルドーワインは英国交易で栄えました。簡単な地図を掲載します。
  • しかし、1453年に百年戦争でフランスが勝利後、アキテーヌ地方を取戻し、いったんは交易が終了したようです。
  • その後、フランス国王ルイ11世によって貿易再開されるが、取引量が以前水準に戻るのに200年要したとのことです。
このように、ボルドーワインはイギリスに輸出されるという歴史が900年以上にわたっているようです。

現在も、ワインの最難関と言われるマスター・オブ・ワイン(MW)という資格を扱っているマスター・オブ・ワイン(MW)協会本部もロンドンにあります。ちなみに、このMWを突破された方は世界で450人程度しかいなく、日本人でこのMWを取得しているのは2名(日本在住の日本人は1名のみ)という超難関です。

また、著名なワイン雑誌Decanterの本部や、ワイン商のBBRなどもロンドンにあります。これらから、ワインの試飲会などもロンドンで頻繁に行われるようです。

 

ロンドンはワインの中心地となっています。

市場価格をどうするか

ではそのワインをいくらで取引するか。A国のX社は一本10,000円で欲しいと言っているが、B国のY社は一本20,000円で欲しいと言っている。一方、C国の著名ワインコンサルタントは一本5,000円程度だとアドバイスしている。おそらくそんな状況が続いたのではないでしょうか。

価格はどこまでいっても需給で決まってしまうので、情報の非対称性が存在する状況では場所や相手先によって全く異なってしまいます。

そこで、ロンドンは欧州・世界の金融中心地という性質もあって、元株式ブローカーの創業者2名が、ワインのうち、特に需要が高いファインワインについて、価格を明確化したいという強い思いからLiv-ex(ライブ・エックス:London International Vintners Exchange)が2000年に設立されました。

このLiv-exによってファインワインが直近の売買価格、現在のOffer・Bid状況等から、市場価格というものが算定されるようになりました。

それまでは高級ワインは売却先によって価格が異なったり、今いくらなのかわからない、という「未上場株式」のような状況だったものがある意味、「上場株式」のように市場価格が出来上がったのです。ある意味、革命ではないでしょうか。

そして、ファインワインが株式銘柄のようにID化され、取引価格も指数化され、日経225のようにLiv-exが指定した高級ワイン100銘柄であるLiv-ex100が2004年に公表されています。その後、Liv-ex50、Liv-ex1000、ブルゴーニュ銘柄、などの様々な指数も出来ています。

実際に、いくつかはBloombergやThomson Reutersなどにも登録されている指数となっています。

現在、Liv-exではファインワインのデータを提供しているだけでなく、実際に市場取引ができるようになっており、名実ともにファインワイン世界市場となっています。

 

このような背景から、ロンドンにファインワイン 市場があるようです。

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